〈自然農的農業のすすめ〉その3〜古代米の刈り取り〜

刈り取った稲から新芽が出てくる ひこばえ


5月に始めたゆとりですが、少し更新したい箇所が出てきたので現在改装中です。

週末の音響の仕事と店舗の改装と急な温度の変化で長年の持病の腰痛を発症させてしまいました。がっくり。
困っていたのですが、畑のお手伝い希望と森夕夏さんからメールをいただき、早速同乗してもらい加藤さんの田畑に行ってきました。

朝9時過ぎ加藤さんの田畑に集合し、初対面の加藤さんと森さんの自己紹介のち、昼食を食べるタープを設営して、早速作業開始です。腰を痛めている自分には稲を刈る中腰での作業はかなり負担があり、少し頑張ってみたけど変な姿勢で腰を落とすので、まるで漫画の様に履きなれないズボンのオシリが破れてしまいました。たまたま腰を保護するSKINSのタイツを履いていたのでパンツ丸出しにはならずにすみ、森さんがソーイングセットを持っているという奇跡に救われました。

刈り方を指導する加藤さん

飲み込みの早い森さんは稲の刈り取り、結束、干す作業を加藤さんの指導のもと、すぐにこなしていました。前々回の投稿で結束の仕方がわかりにくいという意見を頂いたので写真を撮ってみました。

藁を3本ほど持ち

稲に巻きます

束ねた稲の裏側で藁を交差させ

クルクルねじって抜けない様に藁の輪に差し込みます

なんとなく三等分に分け

稲木に干していきます

10:30には三種類の古代米を稲木に掛ける作業が終了しました。


少し休憩して前回とは品種の違う人参の間引きです。今回は「ルナーホワイト」と「マルシェドパリ」の2品種です。ルナーホワイトは名前のとおり白い人参で、収穫前の最後の間引きなので、間引かれる人参も結構大きくなっています。マルシェドパリはミニ人参です。まだ間引きも初回なので、雑草と間違えて勢いよく抜かないよう繊細な作業が必要です。

間引いたルナーホワイト

程なくお昼になり3人で昼食です。森さんもお手製のお弁当持参でした。
加藤さんの奥様手作りの米粉のケーキも美味しくいただきました。
3人で色々な情報交換しながら楽しいお昼を過ごしました。
珈琲を淹れようと思って用意していたら薬缶を忘れてきた事に気がつきました。しかし珈琲を飲まないという選択肢は無いのでチタンのマグカップで水を沸騰させ、なんとかかんとか珈琲を淹れましたが、ぬるくてあまり美味しく淹れられませんでした…。精進します。

森さんが間引いている畝はルナーホワイト カゴには店主が間引いたマルシェドパリ

昼からも人参の間引きの続きです。慣れると口も手も動かせる様になるので色々お話をしながら楽しく作業ができました。

間引き完了して、まだ帰るには少し早いかな、と思っていると加藤さんが胡麻の収穫しましょうと提案していただきました。種を蒔く時期が少し遅かったのであまり大きく成長していないそうですが、莢(さや)を摘んでいく作業は宝探ししているみたいでした。弾けてしまった莢にも少し胡麻が残っているので全て収穫してこの日の作業は終了しました。

胡麻の莢を摘む加藤さん


次回は11月4日(木)に加藤さんの別の畑に行く予定です。
 生姜と芋が植わっているそうで、もし調子良さそうなら掘ってみようとの事でした。またFB等で詳細お伝えしますが、お手伝い希望の方おられましたらお気軽にメール下さい。交通手段や集合時間の相談をできればと思います。

yutori.shiga@gmail.com


〈自然農的農業のすすめ〉その2〜間引き〜

前回の稲刈りに引き続き今週は畑のお手伝いです。

大量の藁と稲木に使った竹

 9時に加藤さんの畑に到着。まだ来られてなかったので田畑を観察してみました。最初に刈り取ったであろう稲は既に天日干し完了した様子で、稲木も解体されていましたが、前回お手伝いした稲木など、まだ多くの稲が天日でゆっくり干されていました。


程なく加藤さん到着。すぐに作業開始しました。本日のお題は人参の間引きです。


品種は金時人参

 二列に綺麗に植えてある人参。種がすごく小さい事、発芽率がそんなに良くない事、競争させた方が大きくなるなど色々な理由でかなり人参同士の間隔が狭く、ものによってはほぼ並んで生えていたりするので間引きは集中力がいる作業です。まずは周りの雑草を刈っていき、人参だけを残します。次に間引きです。初めは人参を抜く事の責任と、勿体ないという感じがあり少しドキドキしたのですが、加藤さん曰く、「食べるので問題ないです」という言葉に救われ安心して作業開始。



少し雑草を抜いて

間引く

黙々と間引く加藤さん


 とは言え「これ、ホンマに抜いていいんですか?」「この場合どっちを残したらいいですか?」などの質問ばかりしていたので加藤さんから「あ、適当で」となかなかナイスな指導が入りました。収穫前にもう一度間引きをすると聞いたので、少し間隔が狭くても人参を残し気味に次回間引く際に少しでも大きくなっていると良いのかな、とイメージしやすくなりました。

 抜いた雑草はマルチの様に使ったりします

間引き菜はザルにまとめます。


お待ちかねのお昼休憩です。 
薬缶やストーブを忘れた前回よりは素早く珈琲淹れる事が出来ました。やはり外で飲む珈琲は最高です。できるだけ毎回淹れたいと思います。

トマト。美味しかった。


 昼からも作業の続きですが、この日がお店改装のための営業最終日であった事と、娘が高熱を出して嫁がバタバタしているだろうと思ったので少し早くに作業終了です。一応人参の間引きは完了していましたが、もう少しゆっくりお手伝いしたいと思いました。

 この日頂いた間引き菜は来られたお客様とシェアし、我が家は天ぷらとして美味しくいただきました。
我が家で頂いたお裾分のお野菜

こんな感じで美味しくいただきました。


次週は古代米の収穫です。
手刈りです。


10/29木曜日の朝9時 鵜川にある加藤さんの田畑集合です。
興味がある方は
yutori.shiga@gmail.com
までメール下さい。
交通手段などご相談致します。
















【10/21水】黒パン入荷のお知らせ&自然農見学にいきませんか?&休業のおしらせ

 
*10/22 加藤さんの畑お手伝い行きます。
*黒パン工房イクラ食堂さんの黒パンあります
*Nirdoshバラ売りはじめました
*10/23 から改装準備のためしばらくお店を休みます
 
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 *10/22 加藤さんの畑へお手伝いに行きます。

10/22木曜日朝9時から自然農的に農をされている加藤さんの畑のお手伝いに行きます。
ご一緒にお手伝いされる方おられましたら
メールか電話077-548-8230いただけると詳細をお伝えします。
yutori.shiga@gmail.com

今回は畑の様子を見ます。
再来週は遂に古代米の収穫を手刈りで出来そうです〜

▼前回のお手伝いの様子はブログに掲載しています。
http://yutori-shiga.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html

お弁当持参で来ていただけると美味しい空気を味わいながら
琵琶湖を見下ろすロケーションで食べる事ができますよ*
お手伝いする事で農に触れ理解と交流を深めればと思います。



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*黒パン工房イクラ食堂さんの黒パンあります

本日黒パンご購入の方にはゆとり店主が育てているディルをプレゼントします。是非ご家庭でマリネなどを黒パンに乗せてハーブソルトやピンクペッパー、ディルでトッピングして食べてみて下さい。先月の試食会でのニシンのマリネやビーツとウズラ卵の酢漬けの味は忘れられません。

明後日からお休みをいただきますので、ぜひ今日か明日までにお越しください〜

今日の我が家の朝食 水切りヨーグルト“スメタナ”に
キノコの塩漬けとディル、コショウ少々のせて頂きます。
左はスメタナに木いちごのジャム。こちらも販売中です。


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*Nirdosh【ニルドーシュ】バラ売りはじめました

 大好評のNirdoshを試してみたい方、一箱は多すぎると思われる方に朗報です!遂にバラ売りはじめました。1本60円(税別)です。

アーユルヴェーダーの伝統に基づいて作られた
レシピ。喉の調子が悪いとき、ぜひおためしください。

当店内は禁煙ですが、Nirdoshはタバコでは無いので当店のカウンターで吸っていただいても何ら問題ございません*

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*10/23 から改装準備のためしばらくお休みをいただきます

オープンから4ヶ月、お客様や生産者様から多くのご意見をいただき、
ゆとりはより「湖西」に焦点を当てたお店にして行こうと思いました。
野菜の地産地消をはじめ、作家さんとのコラボレーションなど、
積極的に取り組もうと思います。
10月23日から11月9日までお休みをいただき、
更にパワーアップしてリニューアルオープン出来ればと思います。


11月リニューアルの際に取り扱う商品を一足先に紹介します。

・manma 四季の離乳食
「旬」の概念を軸に展開する「無化学合成農薬・無化学肥料」ベビーフード。
5ヶ月350円(税別)7ヶ月、9ヶ月380円(税別)
野菜は滋賀県の有機野菜。味は野菜の味、その「manma」。
少量ですが現行ラインナップ全種先行入荷しました。

すでに大人気で、いまのところあと残りわずかです。
味見してみましたが、素材を活かした優しいお味で美味しかったです。
我が家の9ヶ月の娘もぺろりとたいらげておりました。
オススメです!


〈自然農的農業のすすめ〉 その1〜稲刈り〜


ゴマを初めて見ました。四角っぽい形が印象的


 自然農的に農に取り組む加藤大輔さんにお話聞いているうちに、田と畑が無性に見たくなり先週勢いで見に行ったところ、ロケーションが最高で、いわゆるガチガチの自然農ではなく、ある時は機械を使い、ある時は耕しながらその場にあった農をされている姿を見て、手伝う事で農に対して理解を深めていこうと出来るだけ毎週お手伝いする決心を固めました。

 今週は初のお手伝い お米の収穫を手伝って来ました。
加藤さんが育てているお米はイセヒカリと陸羽(りくう)132号です。

  朝10時に田んぼに集合。 まずはバインダーという機械が入れる様に田んぼの一番端と入り口近辺の稲を手で刈っていき、藁で結束していきます。コツがあり、片手で交差させてクルクルと二周ほど 稲を回し最後にねじれている藁を稲を巻いている藁に抜けない様に差し込んで行く感じで、慣れると案外楽しい作業です。稲を鎌で刈っていく作業は中腰なのでかなり腰に負担かかります。バインダーとは稲を刈り、干す際に必要な稲の量が刈れたら自動的に麻縄で稲を結束していく手押しのエンジン付き機械です。正直、バインダーを使わないと加藤さん一人の作業としてはだいぶ大変だと思います。自然農は機械使うの?という方もおられるでしょうが、自然農では慣行農法より遅く植えて遅く収穫する為、機械を購入しなくても使ってない農家さんから借りることは案外簡単だそうで、賢い選択だと思いました。


バインダーで結束した稲。左右の田んぼは刈り取り終わり天日で干しています



 バインダーのお陰で昼までには4畝ほどの田んぼの稲は全て刈り取られ結束された状態になりました。そこからは稲木に結束した稲を逆さに吊るして乾燥させる作業です。大体一週間から十日ほど天日に当てて乾燥させるそうです。雨が降ってもそのままにしておくと聞いてびっくりしました。僕たちがお手伝いする前に収穫された稲が既に稲木に干されているのですが、竹を上手く使って作成されていました。僕たちは三本足の支柱にフックの付いた金属製の足と長い木材を使って稲木を作り、稲を干していきます。ここにもコツがあり、横に走っている木材に、結束された稲を二つに分けて干していくと思っていたのですが、正確には1:2:1くらいの三つに分けて交互に干していきます。こうすると滑りにくいそうです。


 二つ目の稲木に稲が干せたタイミングでお昼になったのでそれぞれ奥様が作ったお弁当タイムです。天気も良く、風が心地よい山の斜面で食べるお弁当は最高で、体も適度に動かしているのでいつも店番しながら食べているお弁当より美味しく感じられました。一応ゆとり店主として珈琲くらいは淹れないと、と用意をするのですが、薬缶を忘れたのでコッフェルでお湯を沸かしたり、シンプルなストーブを忘れて灯油が入ったMSRのストーブを風と戦いながらプレヒートさせてみたりとだいぶゆとりな感じのまったり感でした。


 休憩を終えて三つ目の稲木を作り干していきます。もう手慣れたもでの分担して作業できたので結構早く終わりました。四つ目の稲木に干せれば今日の作業は終了です。しかし金属の支柱はもう使い切っていたので竹や木材を上手に結びながら稲木を作っていきます。加藤さんは結構手が早いので、少し目を離しているうちにさらっと最後の稲木を立てていました。流石です。 作業が終了したのは14:30を少し回った頃でした。加藤さん曰く、一人でこの作業をすると大体朝から始めて17時位まではかかると仰っていました。


加藤さんの畑の風景。たまに通る湖西線や貨物列車ものどかな気分になります


 本日の作業が終了したので加藤さんに少し話を聞かせてもらいました。 陸羽132号という品種は宮沢賢治が農の普及活動を行っていた際に推奨していた品種で、原種に近いから育てていると仰られていたのが印象的です。モチモチとか甘いとか消費者のニーズにあわせて品種改良されてきた米より原種に近い安心な品種だそうです。イセヒカリはコシヒカリの突然変異種で、伊勢神宮の御神米だそうです。なんだかありがたい感じがしますね。他にも赤米、黒米、緑米も少量育てておられますが自然農仲間に分けていただいたりしているので品種名はわからないと仰られていました。他にも畑を見せてもらい、耕起、不耕起は育てる植物で分けていて、今もなお実験中との事でした。根菜だから耕すとかそういう感じではないみたいです。
畑は多くの種類の野菜が植えてありました。自然農では当然農薬の類を使わないので、カブや大豆の葉は虫食いが目立ちます。消費する私たちはスーパー等で綺麗な形の整った野菜を見慣れているかもしれませんが、もし本当に無農薬にこだわるなら葉は少しくらい食べられていてもそれを無農薬の証であり貴重品である、と認識する必要があると思いました。


古代米  左から 赤米 黒米 緑米


 ゆとりの目標のひとつは無農薬、有機(または無肥料)栽培の野菜が貴重品であり値段が高くても仕方がないという風潮を変えていく事。まだ小さな取り組みですが今後も加藤さんの田んぼと畑を通して農薬を使わないで育てる大切さを訴えられればと思います。  


一緒に美味しい空気を味わいながら自然農的な農を手伝ってみませんか?
特に謝礼やお弁当などはありませんが、農を通じて輪を広げていきましょう。
毎週水曜日か木曜日を中心にお手伝いに行こうと思います。
加藤さんは他の場所にも田畑があるので毎回同じ田畑にいるわけではありません。
メールをいただければ集合場所などをお伝えします。
次回は畑の間引きなどお手伝い予定。
再来週はお待ちかね古代米を手刈りします。