〈自然農的農業のすすめ〉その11&12 〜ジャガイモの植え付け・竹の切り出し〜

 
安曇川近辺で竹を採取


 移住してきた堅田に食を中心とした人間交差点が欲しい!
そんな想いでゆとりを始めたのですが、年に一度の大きな壁がやってきました。
3月15日が提出期限の確定申告です。びっくりしたのは銀行の通帳でした。暫く記帳していなかったのすが、必要な情報が合算され勝手にまとめられていました。窓口も閉まっている時間だったので個人的な提出期限の14日(15日は予定があったので)に提出するためには14日(月)の朝に銀行に行って明細貰って帰宅して入力、そのまま決算、プリントアウトという初年度から緊張感漂うトホホな感じでしたが、ギリギリ提出も間に合い、なんとかこれを糧に今年度は頑張れそうです。

 そんなこんなで3月10日に行った畑のお手伝いをBLOGにアップ出来なかったので、2回分のお手伝いをまとめてみました。今回のお手伝いの内容はジャガイモの植え付け、インゲン豆用の柵作り、竹の切り出しです。3月17日のお手伝いにはゆとりにも石鹸を置いていただいているマリナダさんが参加していただきました。感謝!



・竹の切り出し

 プラスティック製品に取って代わられ使用用途の減少により誰も整備しなくなってしまった竹林。本来の竹林は番傘をさして歩ける位の間隔が最適だそうです。そんな竹林の整備にも役立ち、畑の植物たちの成長を助ける支柱にもなる竹を切り出しに安曇川近辺の某所へ。マリナダさんは人生初の鉈(なた)使用だったそうです。

人生初の鉈

 作業としてはまず、ある程度まっすぐ伸びている竹を選び切り倒します。そうして倒した竹の枝を鉈で滑らせる様に切り飛ばしていきます。そうして枝の取れた竹を2m程度に切り揃えていきます。
 加藤さんは軽トラを所有されています。荷台に竹を積むのですが、ここにも技術があります。「万力」とよばれるロープの結び目です。これがひげ店主には難しい。何度も目撃しているんだけどきちんとやれる自信がありません。


1 わっかを作る

2 もう一方を輪に通す

3 ひねる

4 既に理解できてませんが

わっかをフックに掛けて引っ張る



本日採取してきた竹。これが畑の支柱などになります。


 ・ジャガイモの植え付け

 親芋は病気にならない様に処理されている事が多いそうで、そういった処理された親芋を避けるために北海道で自然農法で育てられた「北あかり」「花標津(はなしべつ)」の食用サイズをチョイス。少し小さめに思ったのですが、収穫時期にどれ位のサイズになっているか今から楽しみです。

植え付ける種芋 北あかり
もう一種類は 花標津


 冬に大根を植えていた畝を利用してジャガイモを植える事になりました。畝の中央は溝みたいにへこんでいて、そこに生えた雑草を鍬で掃除するように取り除いていきます。鍬を畝に入れる角度が案外難しく、意識して鍬を振るのですが、加藤さんの様に綺麗には出来ません。

2列になった畝の中央の溝の雑草を鍬で掃除していきます

 以前、一度だけ京都で畑のお勉強的なワークショップに参加したのですが、そこで雑草は鍬ですき込むと教わっていた(ひげ店主の聞き間違い??)ので、今回も何の疑いもなくすき込んでいたのですが、加藤さんいわく、緑のままの雑草を地中に入れない方が良いとの事。確かに堆肥も不完全な発酵、分解しかしていない場合は田畑にとって有害で、病気の原因になったりします。我が家で畑をしていても上手く出来なかった原因はもしかすると雑草を乾かしたりせずに畝にすきこんでいたからかも!堆肥作りを少し学ぶと繋がってきます。

この時点ではまだ雑草が入っているのでもう一度やり直し


 次は植え付けです。先ほど雑草の掃除をした畝に30cm間隔で植え付けていきます。まず加藤さんが鍬でかるく、本当にかるく耕していきます。天地返しとか全然しません。そこにスコップで穴を掘りジャガイモを植え付けていきます。既に少し芽が出ている種芋たち。丁寧に芽を上に向けて植え付けしていきます。


一個一個丁寧に芽を上にして
ジャガイモin the 畑。いっぱい出来るといいなー




・インゲンのツルを絡ませる棚作り



 竹の切り出しに行く前の作業であったので支柱の本数に限りがあるため、畑にあるものは全て使っていきます。グッと来たのはお米を収穫した稲を乾燥させた藁を使用した時です。そうなんです。何でも買い揃えるより、土に還る自然の素材を上手く工夫して使う事の大切さ。藁にツルが巻き付き育っていく様を想像すると素敵だなぁ、と思ってしまうので
す。

身体を動かし汗を流す。美味しい空気を吸う。綺麗な景色を見る。
街での生活に行き詰まったり、人間関係に困ったり、心が落ち着かなかったり。
そんな時は是非田畑のお手伝いに参加してください。心のセンタリングができます。


 4月中旬からはゆとりは一大決心である事を始めます!!
興味のある方はぜひゆとりに遊びに来てください。ゆっくりお喋りして過ごすには最適なカウンターがございます。珈琲やお茶など飲みながらゆっくり将来の農について話し共感し遊べる仲間の輪を広げていきましょう。