高島循環農法の畑を見てきました

畑から抜きたての大根をかじる息子。美味しい!と興奮気味


 この日の午前中は、いつも田畑のお手伝いに行っているねっこ自然農園さんの味噌ワークショップに参加する事になっていたので、ねっこ自然農園さんのある比良から比較的近所の高島循環農業センターさんに午後からお邪魔できるか確認したところ、丁度堆肥を作る日だったので見においでと快諾いただき、畑と作業場を見せていただく事になりました。


泰山寺の看板を超えてすぐびわ湖側の農道を走ると畑が広がります

 待ち合わせした泰山寺の看板の三叉路からびわ湖側の農道を走ると畑が広がっています。その一角が高島循環農業センターさんの畑です。
*高島循環農業センター
http://www.takashimabio.com

 京都のフランク菜っ葉さんやmusubi-ya、ノンベクレルレストラン ホテビラなど多くのこだわりのお店に野菜を供給している畑です。付き合っていただいた高岡さん(a.k.a.のぶりん)は到着するなり大根を引っこ抜いて包丁で皮を剥きひげ店主とその息子に渡してくれました。食べてびっくり。まるで梨の様な甘さとみずみずしさ。育ちすぎ?と思う程大きく育っていますが大味になっていない。キャベツも植えられていて試食しましたが肉厚で味もしっかりしています。
他にも収穫前の玉ねぎが植わっているのが見えました。
綺麗な水の流れる用水路で土を落とします
キャンディレッドという品種のキャベツ。これが肉厚で美味しい。



 車に乗って次は泰山寺の坂を登っていきます。暫く走ると事務所と堆肥を作る建物、広大な畑が見えてきました。まずは畑を見せてもらいました。

 白い建物が堆肥作りに使われています。びわ湖越しの風景が絶景!
 4種類の人参、カブ、ニンニクなど黒ボク土の畑にいっぱい植わっています
ニンニク。前年のニンニクは大好評ですぐに売り切れました。

 イエロースティック、スノースティック、ベビーキャロットを畑から抜いて試食してみました。一番味が濃いのがベビーキャロットで、見た目の可愛らしさとはウラハラにパンチのある味でした。イエロースティックはあっさり、ホワイトも比較的あっさりした味で、土と堆肥で味が変わるのだなぁと実感しました。最後の試食はカブです。これがまた果実の様な美味しさ。サイズで味が違うのも印象的でした。

カブもその場で試食。小さめは味が濃い。

高岡さんの説明ではまず土が良いとの事です。
*黒ボク土
https://ja.wikipedia.org/wiki/黒ボク土

次は堆肥作りを見せてもらいます。ひげ店主の下手な解説より
http://www.konkenbio.com/index.html
を見ていただければと思います。この方法で完全に醗酵、分解され堆肥が完成します。
完成した堆肥は臭いもなく、サラっとして綺麗でした。
土と牛糞を混ぜた堆肥は醗酵させる建物へ運ばれる
 穴が開いていて空気が下から出てくる事がポイント
 微生物活性水をかけて
均していきます。


「契約牧場さんが全く抗生物質を使用していないとは言い切れないけど、完全に醗酵させ分解されると抗生物質の成分も完全に分解され有害な成分は残らない」と堆肥を作っていた方が言ってました。目に見えない微生物が役に立っているようです。こういう点からも全てを殺してしまう殺虫剤や除草剤は土や植物、虫たちの世界を破壊するだけだと思いますし、不完全な醗酵、分解の鶏糞や牛糞を堆肥に使う危険性も理解できます。

 今回の畑訪問で感じた事は、作り手の作物に対する愛情は味と安心に比例する、という事です。自信有り気に畑の野菜を抜いて試食させてくれる姿は育てている野菜への愛情で溢れていますし、実際に美味しい。農薬を使用せず、安全な有機肥料で育てた野菜を是非一度試して下さい。安全は前提として美味しい!と感じると思います。