〈自然農的農業のすすめ〉その10 〜黒小豆の選別〜

娘もお手伝い

冬のお仕事定番、選別。今回は黒小豆です。

 少しでも多くの方と農作業の大変さや達成感、食に対する意識などを共有したい想いで始めた『ねっこ自然農園』さんのお手伝いと、その結果を報告するブログですが、反応を戴けると続ける糧になります。店頭で「読んでるよ」と言ってもらえるだけでも嬉しいのですが、今回は3名の方にお手伝い参加していただけました。

 参加者のお一人、おおつぼさんは「スロウダウン」というフリーペーパーの作者であり、乾物おおつぼやを主宰されておられる興味深い方です。スロウダウンはゆとりにも置かせていただいています。是非手にとって読んでみて下さい。2016年冬号はゼロ・ウェイスト運動を取り組んでおられる徳島県上勝町を特集されています。


加藤さんが手順を説明していきます。

黒小豆の乾燥は上々。加藤さん色々叩くグッズもってるなぁと密かに感心

 今回のひげ店主はそんなこんなで少し鼻の下がノビています。素敵な女性3名が参加していただける為です。この季節の外での作業は寒さがこたえるのではと心配していましたが、思いのほか暖かく、終始楽しい雰囲気で作業できました。




 作業としては前回の小豆と全く同じです。まずは棍棒で莢を叩き黒小豆を出していきます。人数が多いと作業の速度が違います。ひげ店主は最近一人歩き出来る様になったばかりの娘を連れて行ったので子守と撮影に手を取られ、参加者さんの作業の早さもあり、お手伝いする隙もないほどの早さで午前中の作業は予想より30分ほど早く終わってしまいました。

加藤さんの奥様は料理上手。左に見えるのは自家製の醤油。蒸し野菜も美味しそう!

子供達に癒され楽しい昼休み

 お昼ご飯は加藤さんのお宅に上がっていただきます。各自持参のお弁当や加藤さんの奥様に用意していただいたごはんとお味噌汁、野菜の蒸し焼きでおなかいっぱい。でも甘いものは別腹と、参加者さんがクッキーやスコーンを持ち寄りしていただき、加藤さん焙煎の珈琲を飲みながら少し長めの休憩時間。やはり自然農に興味を持たれる方同士興味の合う話があるようで色々と情報交換しあい、楽しい休憩時間を過ごせました。

トレイに莢が残り黒小豆が袋に落ちます


 あまりにも良い雰囲気(加藤さん夫婦の息子さん 麻陽くんが場をなごましていたのかもしれません)で名残惜しかったのですが、昼からの作業再開です。先ずは大きな袋の中で、網目の大きなトレイを使い黒小豆と莢を振るい分けていきます。

下の青いオケに黒小豆を落とすと軽い莢や埃は飛んでいき、唐箕と同じ働きをします。

次は前回と同様、唐箕代わりに扇風機を用いて小さな莢やほこりを飛ばします。この作業を二回繰り返すとほぼ黒小豆だけの状態になります。

小さな粒や割れた破片などを振るいにかけて落とす。

 最後に小さな黒小豆を振るいにかけて落とし、一定以上のサイズの小豆を選別します。あっと言う間に私たちが手伝える作業は終了してしまいました。流石です。これだけ人手があると作業もおしゃべりしながら、休憩しながらでも早く終わります。実際に経験したことは無いのですが、昔の農家のコミュニティはこんな感じで楽しくワイワイお話ししながら選別などしていたのかもしれないなぁ、と想いを馳せました。


参加された女性全員で作業の終わりを惜しんで選別中
本日の成果。ここから加藤さんのハンドピッキングを経てゆとりにも並びます!

告知です!!

ゆとりでは3月3日ひなまつりの日に「金ちゃん農園さんの白味噌ワークショップ」
を行います!堀田さんa.k.a.金ちゃんの育てる美味しいと評判の
大豆、米を使って使用用途の広い白味噌を是非この機会に作ってみませんか?

*詳細はhttp://yutori-shiga.blogspot.jp/2016/02/blog-post_24.htmlまで

白味噌は2週間程で完成するそうで、いまから楽しみです。